2018年8月11日土曜日

[書籍]ファイナンス思考を読むと、アマゾンの強さを理解できる

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GAFAの理解を深めるために「 ファイナンス思考」を読もう

Google、Apple、Facebook、Amazon、アメリカの巨大IT企業を支えている考え方を、ビジネスマンと財務を紐付けながら説明してくれる書籍です。

著書は朝倉祐介さん。名前を聞いただけで気付く方も多いと思いますが、ミクシーを再建された方ですね。

平社員が経営陣に一言「全員辞表を出してください」朝倉祐介氏がミクシィ復活劇の舞台裏を振り返る

PL脳から脱する

日本の企業、特に上場企業の場合、PLヒットするような決断をしてしまうと市場が過敏に反応します。PLヒット = 目先の数字を意識するがゆえに、未来の利益を減少させてしまうことも多いでしょう。

ファイナンス思考は、未来の利益を最大化するための考え方のようです。

ファイナンス思考

書いてしまうと書籍のネタバレになってしまうので、一部だけ抜粋します

  • どこに資本投下するか
  • 従業員の意識を変える
    – 自身のコスト、生産性/効率性が財務のどの数字に影響するか認識させる
  • ステークホルダーへの理解を得る
    – CEO、CFOが市場と期待値調整に取り組む
    – 利益を先行投資に回すがゆえに、財務上の数字を理解してもらう。

日本市場では、赤字上場というと警戒感を持ってしまいますが、この辺り、上手いこと実施している日本企業はマネーフォワードかなと思います。

もっと知識が欲しい方は、こちらから購入を。

書籍対象者は経営者だけでなく、全層だ!!

企業の成長は、経営者が握っています。
が、それを取り巻くフォロワーの協力、理解がなくては推進できません。

ぜひ読んで欲しいのは、全層です。

  • 投資家
  • 経営者
  • 組織を構成する管理職
  • 一般社員

最近では、メルカリやZOZOなど巨大ベンチャーの勢いが強いです。巨大ベンチャーで資金を得たメンバーが独立して、さらに巨大ベンチャーを作っていく。

これは点ではなく、線にして日本の市場をもっと盛り上げて経済を変革させるチャンスなのです!!

その根底になるのが、ファイナンス思考なのです。

2018年7月28日土曜日

AMZN アマゾン2018年度2Q AWSの売上6Bドル、+40%の成長維持

2018年度2Q

公式IRは次のリンクから。

Amazon.com Announces Second Quarter Sales up 39% to $52.9 Billion
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=97664&p=irol-newsArticle&ID=2360348

全体の売上成長は+39%

2Qの売上は52Bドル。前年2Qから+39%の成長です。
Segment別でみると、北米が+44%、Internationalが+27%、AWSが49%。

AWSの成長率は維持しています。

営業利益率の良いAWS

売上の伸び率は+40% (Y / Y Growth)を維持し、営業利益率も25%をこえています。

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2018年7月24日火曜日

GOOGL Alphabetの2Q、EU制裁金とGoogle Cloud Offering

売上の伸びと営業利益

Alphabet = Googleの2Qの決算発表です。

https://abc.xyz/investor/

4半期ごとに売上は伸びています。営業利益は、EU制裁金50億ドルが影響して、減益となっています。Googleの本業である広告事業は問題なしというところでしょうか。

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本当の価値はGoogle Cloud Offering

Googleの未来の価値は、Google Cloudサービスにあります。この売上は「Google Other revenues」の数字に含まれています。
Google Other revenuesは次のように説明されています。

Other Revenues
Google other revenues and Other Bets revenues consist primarily of revenues from: 

 - Apps, in-app purchases, and digital content in the Google
 - Play store;
 - Google Cloud offerings;
 - Hardware;
 - and Other miscellaneous products and services.

Google Play Storeや、ChromebookなどのHardwareも含まれていますが、注目したいのはGCPなどクラウドサービスを統括している「Google Cloud offerings」です。

GCPだけではなく、画像認識ができるVision API、翻訳できるTranslate APIがあります。最近では、Maps APIがGoogle Maps Platformにサービス変更され、従量課金制になりました。これは、3Qの売上にのってくるはず。

Google Maps Platform の提供を開始 : Google マップのビジネス利用がさらに進化
https://developers-jp.googleblog.com/2018/05/google-maps-platform-google.html

特にPlaces APIの単価が高い。私は、本業でサービス開発をしていますが、これがなかなかの費用が発生して悲鳴をあげています。

四半期ごとの伸びは問題なし。売上全体に対する比率も上がってきています。amazonとは違い、データに関するAPIサービスは、Googleらしい強みとなると思います。

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2018年7月22日日曜日

DBX Dropboxの売上原価率に注目

Qごとの売上は順調、原価率は改善

IPO字の資料にもあるように、Dropboxの売上原価が非常に改善されていることが数字にあらわれています。

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次のAWSに関する記事でも書いた通り、AWSからオンプレ(自社でインフラを用意)することによって、原価率を改善したとのことです。

AMZN アマゾンのAWS Segmentの伸び
http://bw-valueinvestment.blogspot.com/2018/07/blog-post.html

2018年2Qに注目したい

IPO前の原価率は30%まで改善しましたが、2018年1Qは38%でした。2Qとして、どこで着地するのか確認したいところです。

また、四半期ごとに有料会員が50万人増えていますが、このペースが維持できているかも重要な数字です。

2018年7月21日土曜日

3963シンクロフード 平成30年3月期 決算短信

決算短信

平成30年3月期 決算短信
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03906/22842c11/b1b6/4aac/a88f/93dbaa047d60/140120180509431697.pdf

業績の数字確認

売上と営業利益、両方とも+30%と順調。
31年度の業績予想は売上+34%、営業利益は+12%と、先行投資に近いお金の使い方をするのかな?利益率の成長は鈍化。
ただし、次のように攻めの体制は続きそう。
新サービスに関しては、この記事を書いている7/15時点ですでに、次のようなサービスをリリースしている。

顔認証で勤怠管理ができる「飲食店タイムカード」 スマホアプリ提供開始のお知らせ
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03906/77a02964/3e8b/4968/9032/8ada8f8373e1/140120180626470593.pdf

飲食店向け無断キャンセル防止ツール「予約お知らせくん」をリリースのお知らせ
http://www.synchro-food.co.jp/news/press/2599

1プラットフォーム「力」の強化

飲食店経営における全ての業務機能領域を対象とした新サービスの開発
ユーザー・事業者数の拡大
事業者及びユーザーに対するマーケティングデータ・分析結果の提供

2エリア拡大・深堀り

東京本社、大阪支社及び名古屋支社の3拠点において営業体制を強化
海外においてはローカライズを念頭に市場調査

3飲食周辺ビジネスへの展開

連結子会社である株式会社ウィットを中心に、飲食周辺の市場である給食 領域への展開、調理師・栄養士・管理栄養士の転職支援を行う人材サービス

AMZN アマゾンのAWS Segmentの伸び

アマゾンはAWSの伸びがすごい

Webサイトやメディアなど、クラウドサービスを使うことが多いです。

サービスのインフラ面を自社で用意するより、AWSやGCPなどクラウドサービスを使った方が早いし安上がりです。

サービスが上手くいかず、撤退する場合も同じようにインフラの停止も早い。

ただし、次のような例があります。
Dropboxは事業が拡大するにつれ、AWSの利用料がかさみ利益率に影響が出てしまい、最終的には自社運用することになりました。
これは、サービスが上手くいった稀な例です。多くはAWSで十分な運用が可能だと思われます。

AWSの利用料はストック型ビジネス

AWSを導入したサービスは、そう簡単には他のクラウドサービスに切り替えることはありません。上記のDropboxなど、稀な例です。

一度、導入したクラウドサービスを利用しつづけるため、毎月/毎年度、利用料を払い続けます。

ストック型ビジネスです。

AWS Segmentは4半期単位で伸びている

AWSは定期的にサービスを増やしています。売上の伸び率は40% (Y / Y Growth)を維持し、営業利益率も20%をこえています。

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海外企業の決算書を読むための英単語メモ

単語さえわかれば怖くない

海外企業への投資額を増やしています。証券会社の個別銘柄にある財務指標を参考にして投資しているのが現状です。

もちろん、投資にあたいするかどうかは研究したりしますが、もっと踏み込んで実施するには決算書を見るほうが早いと思います。

一次ソースとなる決算書が読むことができれば、投資判断が正確になると思い、実行することにしました。

来週、amazon.comの2Q発表もあるので、その下準備でもあります。

決算書をさがす

海外企業の決算書を探す際、ホームページ内でIRを探すのも一苦労でした。企業名と「Investor Relations」で検索すればヒットするかも。

財務指標の基本的な単語

日本企業の決算書を同様の記載なので、単語の意味さえわかれば理解可能です。

通期決算書 ANNUAL REPORTS
四半期決算 Quarterly Results

売上 Sales
営業費 Operating expenses
営業利益 Operating income
税引前利益 Income before income taxes

2018年7月8日日曜日

2193クックパッド 2018年12月期第1四半期

端的にいうと、売り上げ -18% / 営業利益 - 57%と大幅減少。

説明資料はこちら
http://pdf.irpocket.com/C2193/axM2/ySBE/tkEn.pdf


売り上げ / 営業利益
・単純な数字からいうと、大幅悪化。
・50%近い営業利益率も、30%を切る数字まで落ちた。普通の企業なら30%でも凄いけど。


「クックパッド」のサービス
数字的には底打ちしたかな?とも思えるけど、クラシルなどの動画レシピ系の勢いが増してきているので、安心感はない
・プレミアム会員は底打ちして、増加している
・通信キャリアと展開するレベニューシェア型、広告事業の売り上げが減少


新たなサービス
動画レシピも継続中。「Komerco-コメルコ-」など新しい取り組みをしているところ、何かしらの打開策を探しているような感じ。
海外のユーザー、どうしていくのだろう???

2018年1月2日火曜日

3963シンクロフード 平成30年3月期 第2四半期決算短信

求人@飲食店.COMを運営するシンクロフードです。

求人@飲食店.COM
https://job.inshokuten.com/kansai/

求人サイト以外にも店舗のインテリアや不動産、備品など飲食店に関わるサービスを運営しています。


平成30年3月期 第2四半期決算短信
2Qも+30%を保っています。


東証一部に鞍替えしてからも、順調に株価を伸ばしています。
年末の株価は3230円、予想PER88とすごい割高です。

[書籍]ファイナンス思考を読むと、アマゾンの強さを理解できる

GAFAの理解を深めるために「 ファイナンス思考」を読もう Google、Apple、Facebook、Amazon、アメリカの巨大IT企業を支えている考え方を、ビジネスマンと財務を紐付けながら説明してくれる書籍です。 著書は朝倉祐介さん。名前を聞いただけで気付く方も多いと...